ヒレカツはその名の通り、豚のヒレ肉を使用した揚げ物料理のことです。いわゆるトンカツの一種であり、豚ロースを使ったものと特に区別せずヒレカツをトンカツと呼ぶこともあります。ちなみに、豚のヒレとはももより少し前面にある部位で、豚1頭から採れる量は2%しかないと言われています。

今回はそんなヒレカツのカロリー、糖質、脂質を紹介しましょう。

ヒレカツのカロリーは高め？太る？痩せる？

まずはヒレカツのカロリーから見ていきましょう。

種類	カロリー（100gあたり）
ヒレカツ	209kcal
トンカツ	344kcal

ここでいうトンカツは豚ロースを使用したものだと考えてください。上記から分かるように、ヒレカツはトンカツに比べてカロリーが低めです。さすがに半分とはいかないものの、100gあたり100kcal以上も差がありますから、ダイエット中の方は見逃せないでしょう。

お店にもよりますが、1個のサイズは120g前後だと考えてください。つまり、ヒレカツなら250kcal前後、トンカツなら412kcal前後です。これに加えて、ご飯1杯のカロリーが270kcalくらいですから、セットにするとヒレカツは520kcal、トンカツは682kcalとなります。

これに対して、成人男性の1食分が600～700kcalですね。一応はトンカツ+ご飯のセットでも700kcal以内ですが、トンカツのサイズが少し大きかったり、汁物などが付けばアウトです。これに比べてヒレカツの方は余裕がありますので、ダイエット中はヒレカツを選択するべきでしょう。

ちなみに、ヒレカツの方が低カロリーなのは単純に豚ヒレがヘルシーだからです。豚ヒレは脂身がとにかく少なく100gあたり115kcalしかありません。対して、豚ロースは100gあたり263kcalも含まれます。

ヒレカツの糖質は？糖質制限ダイエット向き？

次にヒレカツの糖質を見ていきましょう。

種類	糖質（100gあたり）
ヒレカツ	5.4g
トンカツ	6.1g

ヒレカツは100gあたり5.4gしかない低糖質な料理です。1個が120gだとしても糖質は6.5g程度にしかならないわけですから、糖質制限中でも安心して食べることができます。

そもそも、豚ヒレ100gには0.2gしか糖質は含まれません。衣となる小麦粉やパン粉は高糖質食品ですが、これらも使用量が少ないため増加する糖質量は5g程度です。

ただ、今回は味付けの分の糖質は計算していません。ソースをかける場合は糖質がもう少し高くなると考えてください。中農ソースは100gあたり29.8gも糖質を含みます。使い過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

後はご飯のセットを避けること。ご存知だとは思いますが、ご飯は1杯で55g程度の糖質を含むため、ご飯をセットにするだけで糖質制限は台無しです。ちなみに、豚ヒレの糖質が特別低いのではなく、ロースでもバラ肉でも同じく低糖質です。トンカツも低糖質なのがその証拠と言えるでしょう。

ヒレカツの脂質はどのくらい？

次にヒレカツの脂質を見ていきましょう。

種類	脂質（100gあたり）
ヒレカツ	11.3g
トンカツ	27.0g

豚ヒレは非常に脂身が少なく、100gあたり1.9gしか脂質を含まない部位ですが、ヒレカツの場合はたっぷりの油を使って揚げるため使用する部位のわりには高脂質な印象を受けます。ただ、揚げ物の脂質としては低めな部類でしょう。

1個が120gだとして脂質は13.6gほどで、1食分とされる16～20gに収まります。そのため、ヒレカツは脂質制限中でも食べられる貴重な肉類の揚げ物かもしれません。豚ロースを使ったトンカツは重量100gの時点で1食分の脂質を大幅にオーバーしています。

キャベツを多めに食べよう

ダイエット中にヒレカツを食べるなら、大量のキャベツをセットにするのがおすすめです。というのも、ヒレカツ単品で食べていると、あっという間に食べ終わってしまうため十分な満足感を得られないことがあります。

対して、キャベツを合間合間に食べていれば、自然と食事の時間が延びるため満足感を得やすいでしょう。人間は物を食べてから満腹になるまで少し時間がかかります。

また、糖質制限中ならキャベツをご飯の代わりにするのもありです。キャベツ100gに含まれる糖質はたったの3.4gしかありません。

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