水ようかんは通常のようかんよりも寒天の量が少なく、柔らかい食感を持った和菓子のことです。一般的なようかんが通年で食べられるのに対して、水ようかんは夏場に食べることが多く、暑い季節になるとスーパーやコンビニの目立つ棚に陳列されます。

今回はそんな水ようかんのカロリー、糖質、脂質を考えていきましょう。

水ようかんのカロリーは高め？太る？痩せる？

水ようかんにも様々なレシピが存在しますが、一般的なものなら以下のような材料から作られます。

水ようかんの材料	カロリー
寒天（44g）	1kcal
こしあん（38g）	59kcal
グラニュー糖（18g）	70kcal

寒天は水分を加えた状態ですので、44gでも1kcal程度しかありません。また、市販のこしあんは砂糖を含んだもので上記より高カロリーですが、食品成分表に記載されているこしあんの数値は砂糖を加えない状態だと思われますので、材料にグラニュー糖も加えています。

上記の材料から水ようかんを作ると、カロリーは以下のようになります。

• 水ようかんのカロリー：130kcal/100gあたり

一般的な練り羊羹が100gあたり296kcalほどありますから、水ようかんは普通の羊羹の半分程度しかカロリーを含まないことになります。これは水分量の差が大きいですね。練り羊羹よりも水ようかんの方が確実に多くの水分を含みますから、どうしても重さに対するカロリーに差が出ます。

とはいえ、練り羊羹1切れも、水ようかん1切れも重さやサイズは同じくらいでしょう。少しだけ水ようかんの方が大きくなるかもしれませんが、さすがに2倍になるとは思えませんし、水ようかんは普通の羊羹より低カロリーと言えそうです。

1切れが80gと大きめでも104kcalほど。これなら、カロリー制限中でもギリギリ食べられるのではないでしょうか。ただ、2切れ3切れの摂取は出来るだけ避けてください。

水ようかんの糖質は？糖質制限ダイエット向き？

次に水ようかんの糖質をカロリーと同じ方法で考えていきましょう。

水ようかんの材料	糖質
寒天（44g）	0.0g
こしあん（38g）	7.7g
グラニュー糖（18g）	18.0g

寒天は少しだけ炭水化物を含むものの、同量の食物繊維を含むことから糖質は0gです。また、こしあんも砂糖を含まない状態ですから糖質は低めの数字ですが。しかし、グラニュー糖が重さと同じだけの糖質を含むため、結局は100gあたりだとやや高めの糖質になってしまいます。

• 水ようかんの糖質：25.7g/100gあたり

とはいえ、100gで66.9gもの糖質を持った練り羊羹と比べれば雲泥の差です。グラニュー糖の使用量によってはもう少し糖質が高くなるかもしれませんが、それでも水分量の関係から練り羊羹より高糖質になることはないでしょう。せいぜい半分程度の糖質量だと思われます。

とはいえ、練り羊羹と比べて糖質が低いだけであり、100gあたり25.7gの糖質は確実に高い方です。1食に摂取できる糖質はスタンダード糖質制限だと40g以下ですからね。水ようかんが小さめの1切れ50gだとしても糖質は10g以上。これでは、気軽に摂取することはできません。

水ようかんの脂質はどのくらい？

次に水ようかんの脂質も同じ方法で考えていきましょう。

水ようかんの材料	脂質
寒天（44g）	0.0g
こしあん（38g）	0.2g
グラニュー糖（18g）	0.0g

水ようかんの材料で脂質をちゃんと含んでいるのはこしあんのみです。そのこしあんですら100gあたり0.2gですから、水ようかんは低脂質なお菓子と言えるでしょう。

• 水ようかんの脂質：0.2g/100gあたり

クリームやバターたっぷりの洋菓子の場合は脂質を気にする必要がありますが、水ようかんなどの和菓子は基本的に脂質を視野に入れずとも平気です。ただ、水ようかんにクリームをかけて食べるような方は気を付けてください。

自分で作れば簡単にカロリーや糖質をカットできる

もともと、和菓子の中では低カロリー、低糖質な傾向にある水ようかんですが、ダイエット中なら出来るだけカロリーや糖質を抑えたいところですよね。そこで、最後に簡単なヘルシー水ようかんの作り方を紹介しておきましょう。

今回紹介した3つの材料のうち、グラニュー糖を甘味料に置き換えてください。甘味料ならカロリーや糖質がカットされていることが多いため、自然と水ようかんのカロリーなどが減少するはずです。それでいて、甘みはばっちり付きますし、ぜひ試してみてください。

あなたも誰かをダイエットレスキュー！